白砂糖よりもキビ砂糖の方が体に良いというイメージを持つ人は多いのではないでしょうか?
色も素朴な茶色で見た目からしても体に良さそうなキビ砂糖ですが、危険という噂もあるのをご存知ですか?
当記事では、キビ砂糖が危険と噂される理由、そして安全な砂糖の選び方についてご紹介していきます。
ぜひ砂糖選びの参考になさってみてくださいね♪
きび砂糖は危険?体に悪いと言われる
キビ砂糖は危険と言われることがありますが、特別に悪い砂糖という訳ではないです。
私自身、家庭用の砂糖としてきび砂糖を選んで、料理にお菓子作りにと日常的に使用しています。
どんな料理にも使いやすく、ミネラルなども含まれるので気に入っています。
ではなぜきび砂糖は危険と言われることがあるのでしょうか?
きび砂糖が危険と噂される主な理由は2つあります。
1つめが、健康イメージばかりが先行しているということ。
2つめが、ボツリヌス菌の危険性があることです。
まず、1つめについてですが、一般的にきび砂糖は白砂糖よりも健康的だといったイメージがあり、健康志向の人ほど白砂糖ではなくきび砂糖を選んでいるのではないでしょうか。
実際に、きび砂糖には、白砂糖よりも多くのミネラルを含み、特にカリウムやカルシウム、マグネシウムが豊富に含まれています。
しかし、糖質については白砂糖ほぼ変わらない量が含まれているため、「健康に良いから大量に食べても大丈夫」と思って多く摂ってしまうと糖質過多になってしまい、さまざまな病気の元になってしまう可能性があります。
次に2つめについてですが、小さな子供をもつお母さんであれば、ボツリヌス菌と聞くとハチミツを連想する方も多いのではないでしょうか?
ボツリヌス菌は、腸内環境の整っていない1歳未満の赤ちゃんにとっては最悪死に至る危険な菌です。赤ちゃんが摂取してしまう原因としては、ボツリヌス菌が入ったハチミツが指摘されています。
そのため、ハチミツやハチミツが使われている製品には「1歳未満には与えないでください」という表示が記載されています。
このボツリヌス菌がきび砂糖にも含まれている可能性があると言われています。
しかし、キビ砂糖を製造している日新製糖のホームページには次のような記載があります。
「きび砂糖とプレミアムきび砂糖の製造工程には、加熱処理工程(”120℃4分以上”に相当する加熱)がありますので、万一、ボツリヌス菌が原料に潜んでいたとしても、確実に菌は死滅し、ボツリヌス毒素についても完全に無毒化されます」
ここに書かれている「120℃4分以上」というのは、ボツリヌス菌が確実に死滅する基準とされています。
どのメーカーも確実に同様の処理工程を踏んでいるとは言い切れませんが、基本的に心配する必要はなさそうです。
それでも、1歳未満の赤ちゃんにきび砂糖を与えるのが心配・・・というなら、砂糖自体を抜いてみるのも良いと思います。赤ちゃんの舌は大人よりもずっと敏感と言いますから、無理に味付けをしなくても素材の味を楽しめると思いますよ♪
三温糖は体に悪い
同じく茶色い砂糖の三温糖も体に悪いと思われがちですが、白砂糖よりミネラルは豊富なものの、体に害があるわけではありません。
白砂糖 | 三温糖 | |
カリウム | 2 | 13 |
カルシウム | 1 | 6 |
ナトリウム | 1 | 7 |
マグネシウム | ー | 2 |
三温糖に限らず甘い砂糖は糖尿病や虫歯の原因にはなり得ますので、食べ過ぎには注意ですね。
健康で体にいい砂糖の選び方
健康のことを考え、安全な砂糖を選びたいと思ったら、次の3つのポイントを覚えていてください。
1,完全に精製されていない「茶色い砂糖」を選ぶ
2,三温糖は精製された砂糖なので注意する
3,体質や好みに合わせて種類を選ぶ
まず1つめについてお話すると、「精製」とは砂糖を作る過程で不純物を取り除き甘味だけを抽出する作業のことを指します。上白糖やグラニュー糖のような真っ白な砂糖がこれに該当します。この作業工程で栄養素がほぼ失われてしまうため、健康を意識する場合は完全に精製されていない砂糖がおすすめです。
2つめについては、三温糖は茶色いため完全に精製されていない砂糖と思われがちですが、実は精製されている砂糖に該当します。
三温糖の色は、焦げた糖のカラメル成分によって茶色になっています。茶色いからと間違えないように気を付けましょう。
3つめについて、精製されていない砂糖は、種類によって特徴が異なるので自分の体質や好みに合わせて選ぶことをおすすめします。
「きび砂糖」は栄養価の高さと使いやすさを兼ね備えているので、上白糖に慣れた人でも比較的使いやすい砂糖と言われています♪
「黒糖」はミネラルを摂取したい人におすすめの砂糖です。全く精製されていないので、ミネラル分をとても多く含んでおり、強いコクと風味があるのが特徴です。栄養価が非常に高く、得にカリウム・カルシウム・鉄分・リンの含有量は他の砂糖よりも群を抜いて高いですよ♪
「てんさい糖」は栄養豊富なオリゴ糖が含まれています。てんさい糖の原料は砂糖大根やビートという野菜で、国内ではほとんどが北海道で生産されています。ミネラル成分はきび砂糖や黒糖と比べると少ないですが、他の砂糖には含まれないオリゴ糖が含まれているのが大きな特徴です♪
まとめ
きび砂糖は危険と言われることがありますが、実際にはきび砂糖自体が危険という訳ではないようです。
完全に精製されていないきび砂糖・黒糖・てんさい糖は栄養素が含まれ健康イメージがあるかと思いますが、砂糖に違いはありません。砂糖には体重増加や病気の原因、中毒性などが指摘されていますので、きび砂糖に限らず摂りすぎには注意が必要です。
一方で、砂糖が私たちの食生活に楽しみを与えてくれているのも事実です。
甘いスイーツを食べると疲れが吹き飛んだり幸せな気分になったりしますよね♪
白砂糖の摂取は少し控えめにして、家庭では完全に精製されていない砂糖を適量使用するなど意識するだけでも、長い目で見ると将来の自分の健康に差がでてくるかもしれません。
一口に砂糖といってもさまざまな種類がありますが、自分に合った砂糖を見つけてみてくださいね(*^^*)
コメント