こぶしとモクレン(ハクモクレン)の違いと見分け方!花の咲き方に特徴があるよ

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季節

春になるとよく見かける白い花を咲かせた木。
近づいてみると、ほのかに香る花の香り。

「あ、この木、家の近くでも見た気がする!」

同じものだと思っていても、実は違う種類の木かもしれません。

そんな似ている木、こぶしとモクレン(ハクモクレン)の違いについてわかりやすく説明します!

モクレンといえば、赤紫色の花が咲く紫木蓮という種類もありますが、ここでは白い花が咲くハクモクレンをモクレンと書くのでお間違いなく!

こぶしとモクレンを間違える理由

どうしてこんなに違う名前の木なのに間違えるんでしょうか?

理由は簡単です。

とても似ているから。

こぶしは、モクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木。
モクレンは、モクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木。

全く同じです。

花が咲く時期は、どちらも春先の3月から5月頃です。
そして、白い花を咲かせるのも一緒です。

同じ時期に花が咲いて、ほぼ学術上も同じ木なんて、間違えるのも当然ですよね(^^;)

次は、それぞれの木について詳しく説明します。

こぶしとは

まず、こぶしについてです。

こぶしは日本が原産地です。
北は北海道から南は九州まで、日本各地の野山に生えています。

日本の気候に合っていて、生育おう盛で育てやすいので庭木にもおすすめですよ!

ところで、この「こぶし」って名前。
木の名前としては少し変わっていますが、日本らしさもあって面白く、印象に残りますよね。

英名、学名もそのまま「kobus」なんですよ。
日本原産ってことがよくわかりますね。

実は、この変わった名前の由来は、はっきりしていないんです。

花が開く前のつぼみが、小さな子供の握りこぶしに見えるから「こぶし」と名前がついたという説。
でこぼことした形の果実が、こぶしに見えるという説。

どちらにしても、「拳」なんですが全然違いますよね。

もし興味があったら、「こぶし 果実」で画像検索してみてください。
「拳」に見える!と言われることに納得しますよ!٩( ‘ω’ )و

私も調べてみてびっくりしました。
想像していた果実と違って、それにも驚きましたが、「拳だ!」と、とても納得しました。

花の大きさは5cmほど。
真っ白な花びらが6枚のかわいらしいお花です。
花の根元に1枚の葉っぱが付くのが特徴的です。

そんなかわいいお花が木全体にいっぱい咲きます!

こぶしの花言葉は「愛らしさ」「友情」「友愛」。

「愛らしさ」の由来は、この子供の握りこぶしのようなつぼみにちなむと言われています。
「友情」「友愛」の由来は、純白で曇りのない花の様子からです。
ぴったりの花言葉ですね♪

香りは上品で、ほのかに爽やかな柑橘系の香りです。
花だけでなく、枝からも香るみたいです。

春の訪れにはぴったりの木です。

昔は、こぶしの花の咲き具合を見て、種まきをしたと言われ、
別名に「田打ち桜」「田植え桜」「種まきザクラ」などがあります。
それほど春の訪れを告げる木として、身近な存在だったんですね。

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モクレンとは

次は、モクレンについてお話しします。

モクレンは中国が原産地です。
平安時代に漢方薬として日本へと伝わってきました。

赤紫の花が咲くシモクレン(紫木蓮)が一般的にモクレンと呼ばれるそうです。
白い花のハクモクレンは華やかさもあって綺麗で、庭や公園でもよく見かけますね。

モクレンの花はこぶしの花よりも大きめの8〜10cmです。
真っ白な花びらは9枚で、こぶしの花びらと違って肉厚です。

枝もこぶしよりがっしりしているので、全体的に存在感がある感じですね!

モクレンの花には、さらに特徴的なポイントがあります。
上を向いて、完全に開き切らずに咲く、ということです!

あと、モクレンは花が咲いている間は葉っぱをつけないので、そこも見分けるポイントになりますね。

香りは、上品な甘い香りがします。

花言葉は「高潔な心」「気高さ」「荘厳」「崇高」「自然な愛情」。
この花言葉から、大ぶりの花が咲く華やかさが伝わってきますね。
空に向かって咲く様子からもきているのでしょうか?

花言葉もよく特徴をとらえていますよね。
いろいろ調べたくなっちゃいます。

こぶしとモクレンの違い まとめ

さて、いろいろと、こぶしとモクレンの特徴をお話ししました。

なんとなく違いがわかりましたか?

まとめると、

こぶし
・花は小さめで花びらの枚数は6枚
・ひとつの花に対して1枚だけ葉っぱがつく
・花はちゃんと開ききって、いろんな方向を向いている
・香りはほんのり柑橘系

モクレン
・花は大きめで花びらは肉厚で9枚
・葉っぱは花の時期が終わるまでつかない
・花は開ききらず、上を向いている
・香りは上品で甘い

こうやって比べてみると、違いがわかりますね!

細かい違いを覚えられない!って方はこう覚えてください。

花が小さめで花びらが全開まで開いて咲くのが、こぶし!
花は大きめで全体的にしっかりしていて、半開き(笑)で上を向いて咲いているのがモクレン!

春になって白い花の咲いた木を見かけたら、こぶし?モクレン?と、よく観察してみて下さい。

違いがわかると、春にお散歩するときの楽しみも増えますよ♪

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